FLARToolKitを使った素敵コンテンツ
- 2009-02-25
- bookmarked
FLARToolKitを使った素敵コンテンツを2つご紹介。
ひとつ目はボストーク株式会社さんの名刺連動コンテンツ『BOW』。
シンプルなキャラクターの可愛さ、小学校の図工の時間を思い出させるような楽しいデザインが素敵なサイトです。
BOWさんの名刺に印刷されているマーカーでサイト内のFLARToolKitコンテンツを体験することが基本になっていますが、名刺がなくても自分でカスタムデザインしたFLARToolKit用アバターを作って遊ぶことができたり、FlickerやTwitterと連携させる仕組みも用意してあったりと、目一杯工夫がこめられたコンテンツです。
その他、FLARToolKitでマルチマーカー(複数のマーカーで複数のモデルを表示する)を使ったコンテンツは珍しいので、そこも見所。
二つ目は既にご存知の方も多いと思いますがAID-DCC/カタマリの年賀コンテンツ『HAPPY NEW YEAR ‘09』。
こちらはAID-DCC/カタマリから送られたFLARToolKit用マーカー付きの年賀状を用意してサイトにアクセスすると、今年一年のメッセージを含んだ3Dアニメーションが見られるというものです。
FLARToolKitは、初めて見た人にインパクトのある体験と驚きを与えることの出来る面白い技術ですが、素敵コンテンツに仕上げるためには
・体験するためにはWebカメラとマーカーが必要
・FLARToolKitはFlashにとっては負荷の高い処理なので、動きが重い
という2点のハードルをクリアしなければなりません。
紹介した2つのコンテンツは1点目に関しては、
前者は名刺を利用する、後者は年賀状を利用することでマーカーを用意しなければならないというユーザーの負担を軽くし、
2点目に関しても、
前者はローポリゴンで上手にデザインされたキャラクターを使い、カスタムできたり、マルチマーカーを使ったりすることで処理の重さを上回る楽しさを演出しています。
後者はマーカーから飛び出すラインやテキストのスピード感や軽快さが失われないように配慮されており、途中でマーカーとの同期が外れても気にならない作りのアニメーションになっています。
これらをお手本にして、デモどまりのものしか作れていない私も、FLARToolKitを使った楽しいコンテンツを作りたいなあと思っています。
FLARToolKitはGPLライセンスで配布されているため、使用しているコンテンツはソースコードの公開が義務付けられており、クライアントワークでは使いづらい事情があったのですが(紹介したコンテンツは2つとも自社コンテンツですね)、つい最近商用ライセンスで使用できる準備が整ったみたいなので、今年はFLARToolKitを使用した面白い商用コンテンツも目にする機会が増えるかもしれません。
ついでにおまけ
せっかくGPLライセンスなので、公開されているソースコードはぜひ自分で試さなければ!と思ってやってみたら引っかかってしまったことをメモしておきます。
さくーしゃさんのブログでも触れられているように、コンパイラ?のメモリ不足でFlashがうまくパブリッシュできないときは、環境変数を設定することで回避できるようなのですが、この記事どおり設定してもWindowsの場合「JRE(Java Runtime Environment)の初期化時にエラーが発生しました。」というエラーが出てパブリッシュできないことがあります。
これは設定する1024Mという値が大きすぎることから起こるようで、以下のようにもっと小さな値に設定すれば出なくなります。自宅のマシンでは低めに128Mと設定しましたが、これでも問題なくパブリッシュできました。
FLARToolkitを使ったコンテンツ「BOW」は期待できるので、ソースを見て学ぼうぜ!!
この記事経由で知った、BOWってサイトが面白い。
FLARToolKitを使った素敵コンテンツを2つご紹介。
2 月 26th, 2009 at 1:23:45ひとつ目はボストーク株式会社さんの名刺連動コンテンツ『BOW』。
シンプルなキャラク…
Hello.
9 月 14th, 2023 at 17:46:09I love this blog.
Amazing content and nice pics.
Thanks.