8月は6年ぶりくらいで3Dソフト使う仕事ができる機会に恵まれましたよ。

内容はiPhoneアプリで使うアニメーション用のファイルをPODというiPhoneで使える3Dファイルで用意するというもの。その時の書き出し設定がシビアでかなりはまったので忘れないようにメモ。
　
結論からいくと、以下がうまくいったときの設定画面のキャプチャ。

• 大事なのは右真ん中のPrimitive TypeとTriangle Sort。
  これ以外だとiPhoneでうまく読み込めない
• 右上のExport skin modifiersはボーンアニメーションなどを書き出したいときにチェックする
• 左のExport　animationはアニメーションがないときはチェックしなくて良い

　
続きで少し解説します。
　

iPhoneは3D処理にPowerVRというものを使っていて、PODというのはそれ用のファイルフォーマットです。（あまり良く分かってません）
3ds Max、またはMayaにプラグインを入れて書き出すか、Flasherにも馴染み深いColladaファイルから変換することができます。私は会社にあったMaya8から書き出しました。書き出しの設定画面は全て共通で、上に貼っている画像とほぼ同じです。

プラグインおよび変換ソフトは以下のページからダウンロードできます。
POWERVR Insider ユーティリティ
（要会員登録。会員登録がうまくいかない場合は英語ページから）

書き出したPODファイルのプレビューは同ページで配布しているPVRShamanというソフトでできます。（ファイルをプレビューするとき、ファイルパスに日本語が混ざっているとうまくいかないので注意）
　

以下やってみた感想とか

・さくさく軽くて早い。FlashでColladaファイルを動かすのとは比較にならない。
・iPhoneアプリをコーディングしたスーパーディベロッパーさくーしゃによると10,000ポリゴンくらいは余裕とのこと。
・実際5,000ポリゴンくらい動かしたけどまったく問題なし。
・30秒近い長さのアニメーションファイルも作成したけど問題なし。
・テクスチャもきちんと貼れる。貼る画像は辺の長さが2のべき乗の正方形にする。
・FlashでColladaを読み込むときのように、つけたアニメーションが反映されないなどの不安定さはまったくなし。
・ただMaya8ではボーンアニメーションやメッシュを変化させるようなアニメーションは書き出せなかった。
・もっと新しいMayaだとうまくいくかもと、現在体験版配布中のMaya2011を試そうと思ったが、Maya2011用のプラグインはまだ出ていない。（もうすぐリリース？）
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