6月21日大阪てら子16回、テーマはアイドル。
私はここのところブログで記事にしていた「FLARToolkit」をネタに発表してきました。

今回1番目に発表したのですが、他の方々のすごい発表を聞いてたらどんどん冷や汗が出てくるので、最初の方に発表する方がお得かもしれない･･･！

↓が発表に使用したスライド。
（右半分をクリックすると進む、左半分をクリックすると戻ります）
　

　
このスライドの後は実際にFLARToolkitのサンプルを使って、メタセコイアの3Dモデルデータを表示する解説をしました。解説っていっても、公開されているコードを使ってるだけなんですけどね。予定ではアニメーションをするところまでを発表するつもりだったのですが、静止したモデルデータを読み込むまで…。

このへんはまた「AS3書けないけど、FLARToolkit使ってみようとする日記」に書こうと思ってます。アニメーションさせるまでは続けます、多分。

その他の方々の発表は以下のような感じ。詳しくはそれぞれのブログで解説されていますので、そちらへのリンクと簡単な感想など。
　

2.みのんさん

minomix blog - 大阪てら子 16 の感想とか発表したやつとか

Marilena Object Detection in AS3という、顔認識などができるライブラリを使って、WebCamを使用した面白いサンプルを作って見せてくれました。
めちゃうけた！
世の中にすごい技術はたくさんあるけれど、それを使って皆に面白い！て思ってもらえるアイデアを考えるのは機械的にはできないし、Webがどんなに進歩しようと何かを作る上で一番大切なことですね！
　

3.USKさん

trace | Mr.littleBIG - Marilenaでアイドル(1)
trace | Mr.littleBIG - 大阪てら子 16 「アイドル！アイドル！」

USKさんもMarilena Object Detection in AS3を使った作品を、みのんさんとはまた違う切り口で見せてくれました。100チアガールを元ネタに、アイドルの画像を自動でエロく収集するスクリプトです。
アイドルといえばピンクだろう、とかチラリズムの意義について考えさせられました。
Marilenaを使うまでの解説は「Marilenaでアイドル(1)」のエントリーで、詳しーく書かれているので、試してみたい方はぜひ参考に。
　

4.パンツカムヨさん

崖っぷちWEBデザイナーブログ - 大阪てら子16 「アイドル！アイドル！」に参加してきた

Box2Dを使用したとってもかわいらしい作品。
きゃあきゃあする対象であるはずのアイドルに、逆にきゃあきゃあされる感じ。夜中に一人で動かしていると結構なごむんだそうです。自分が必要としているものを自分のために作る。創作ってそんなとこから始まるのかもしれません。
　

5.hoehoeさん

いつも非常にマニアック、というか彼しかやってないような技術を紹介して驚かせてくれるhoehoeさん。今回もいろんなものを複合的に使ったサンプルを紹介してくれました。

IRヘッドトラッキングと、
PaperVision3Dと、
テキストtoスピーチで、
バーチャルアイドルのようなものを作るという試み。

もうなんだかポカーンって感じ。IRヘッドトラッキングとはモーションキャプチャーみないなもんで、頭につけたLED3点を読み取って頭の動きをトラッキングしてくれるもの。
でそんなものFlashの機能としてはないのでFreeTrackというソフトを使うらしいのですが、それを最終的にFlashへ持ってくまでの流れは以下のような感じなんだって。（発表中に私が取ったメモのまま。誤字脱字の可能性有）

FreeTrack → GlovePIE → java（ソケット通信） → Flash

すると、Flash上にPapervision3Dで表示させたはちゅねミクが、トラッキングした動きの通りに動いてくれます。それだけでなく、テキスト入力（漢字もOK）した言葉をはちゅねミクが喋ってくれるという仕組みまで！その仕組みは以下のような感じなんだって！

Flash → yahooのなんとかっていうAPI → FreeTPS？ → javaの読み上げソフト

メモが中途半端ですみません！詳しくはhoehoeさんのブログでそのうち解説されると思うので、それを待つとしましょう。

[追記] 解説記事アップされています。
hoelog - Flash : バーチャルアイドルになる！（その１） - FreeTrack + GlovePIE + Papervision3D + TTS
　

6.シナチクさん

SAKOTSU INSPIRE - 大阪てら子 第16回『アイドル！アイドル！』

発表中、いきなりさくーしゃ先生によるAS3.0初心者講座のようなものに！
私もAS3.0超初心者なのですごいためになりました。勉強し始めの頃って、参照の問題とかイージーミスにとにかくはまりまくる。人事とは思えませんでした。シナチクさんはどんどんAS3.0書いていってるようなので、私も負けられないわ。
　

7.j.iidaさん

花見のときに、寝ないで「3日でAirアプリを作成する日記」を発表されてた方でした。
見せてくれたのは、栗山千明の髪をさらさらーっとすると、その髪の本数分メールが送られてくるという、なんだかフェティッシュな作品。髪がシャラン！ってなびく感じがとてもきれいでした。途中から栗山千明の顔がシナチクさんに変わってしまったので気持ち悪かったです。
j.iidaさんは栗山千明が大好きだそうで、以前より興味のあった栗山千明のファンの生態についてインタビューしてみたところ、期待通りのお答えをいただき、大変満足です。
　

8.さくーしゃさん

トリはさくーしゃ先生。
なんとこの時間内でスクリプトを仕上げられたそうで、写真画像のおっぱい部分をDisplacementMapでぼよんぼよんと揺らしておられました。これが実写の動画かと思うほどリアルなんですよ！どなたかが「才能の無駄遣い…」とつぶやいていましたが、私も心から同意いたします。
　

飛び入りゲスト. slnsyndicateさん

SLN:blog* - ロボットボイスのたのしみ

最後に豪華な飛び入りゲストとして、slnsyndicateさんがロボットボイスについて発表してくれました。

ActionScript3.0は音声データも動的に生成することが可能なので（なんか多分このへんのこと→ テキスケ - サウンドのリアルタイム生成（１））、Flashを使って今流行っているパフュームのようなロボットボイスを作り上げることもできるかもしれないんだそうです。そのロボットボイスがどのような仕組みで実現できるのか、トーキングモジュレーターの実演も交えながらホワイトボードで！解説してくれました。

ひとくちにロボットボイスと言ってもその手法は何種類かあるみたいで、耳慣れた言葉であるヴォコーダー、というやつと、今回slnsyndicateさんが実演してくれたトーキングモジュレーター（=talk box）は似たようで違う技術のようです。
この仕組みが、その機械的な音から想像してたのよりずっとアナログな感じだったので驚きました。基本的にはシンセから出てくる音を、そこらへんで売っているホースで口内へ導き、口と喉をしゃべる形に変えるだけで、ダフトパンクみたいな歌声になるんです！
意外とアナログな手法って書きましたが、それくらい人間の喉や舌が複雑で高機能なエフェクターであるということなんですかねー。これは目の前で見せてもらったので、より実感できました。とりあえず「ロボットボイスのたのしみ」のエントリー中のムービーは必見です！
Flasherって総じてマルチにいろいろ出来る人が多いですが、音が得意な人はなかなかいないのでこういう発表はすごくためになると思います。