IEのFlash Playerが遅い件と、wmodeとの悩ましい関係

Flashの変な仕様シリーズ第2弾。
「WindowsIEのFlash Playerの再生速度が遅いのは、wmodeを設定すると回避できるけど」という有名なやつを取り上げます。

このことについてはいろんなブログやらなんやらで解説されていますが、以下の記事がわかりやすくまとめられています。

3ping.org - FLASHのFPSを正常に

↑の記事が書かれたのは4年前。その間にIEは6から7になり、FlashもCS3までバージョンアップしましたが、この仕様は未だに直っていません。
 
CS3で作ってみた参考Flash(フレームレート50で作成)

wmode設定なし wmode設定あり

 
「wmode」はFlashの背景を透過させるかどうか設定するパラメータです。値は「opaque(不透明表示)」と「transparent(透明表示)」の二つがありますが、どっちを設定しても、WindowsIEの再生スピードを正常にすることができます。なぜなのかは全くわかりません。回避できる以上、プレイヤーの処理スピードが追いつかないで起こっている現象じゃないと思うので直せそうなのになぜ直さないんでしょうか。

でもまあwmodeを設定すれば回避できるんだから解決解決、めでたしめでたし。
というわけにいかないのがFlashの悩ましいところです。wmodeにはこれまたたくさんのバグというか変な仕様があるのです。
 
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illustratorで作った素材をFlashに読み込む方法 [前回の補足]

前回のエントリーでFlashCS3では、illustratorから読み込んだ素材の線が変になる現象を回避できる方法がない!みたいなことを書いてしまいましたが、illustratorからswfへ書き出し→Flash読み込みの方法で普通に回避できました。
知ってる人も多いと思うのですが一応詳しく解説しときます。

1.illustratorのメニューから「ファイル」→「データ書き出し」を選択
2.ファイルの種類からswfを選択して保存
3.Flashのメニューから「ファイル」→読み込み→ステージに読み込み
4.さっき書き出したswfを選択して読み込む
 
illustoratorからの書き出しの設定について
書き出すとき、以下のようなダイアログが出ます
(この画像はillustratorのバージョンがCSのもの)

illustratorcs.gif
 
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illustratorで作った素材をFlash8以降に読み込むと線が変

初!「カテゴリーがflash」のエントリー。
予定ではこのブログはFlashの話がメインになるはずなんです。

Flashには変な仕様がたくさんあって、trick7.comの「FlashPlayer7 コンテンツ制作時の線の設定」の記事で紹介されている線の特性は、その代表的なもののひとつです。illustratorでイラストなどの素材を作って、それをFlash8以降に読み込むと「線の拡張機能」というのが漏れなくついてしまって、線の拡張機能をサポートしていないFlash Player7以下に書き出そうとするとエラーが出るし、イラストの線も変になってしまうという症状です。
実際にどのような状態になるのか以下に比較したswfを載せてみます。

右に比べて左のイラストの線はなんだかいびつというか、ところどころフリーハンドで描いたようになっていることがわかると思います。特に口元の辺りはガビガビです。

イラストでない、単純な形のものでも変な線になります。
 
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